先週は大きく円高となり、
昨日の時点で、ダウ、日経平均ともに大台を割りました
しかし、本日の市場はドル安傾向によるクロス円上昇です
買った株を売却しなければ利益がでないように
売りポジションはどんなところで作ったとしても
買い戻さないと利益はでません
このときの買い戻しがショートカバーと呼ばれるものです
クロス円を使った売買の場合、
ドル円の値動きも重要ですが
対ドルレートの動きも重要です
大きく下げたあと、大抵は反発します
ほとんどの場合、大きく下げる要因は、ストップロスの巻き込みが原因です
ストップロス巻込みは
切りのいい数値、トレンドラインに多くあり、これを越えると一気に
加速します
対ドルでのストップロスの巻き込みがクロス円の
値動きに影響を及ぼすことが多々あります
今回のユーロやポンドの回復は、おそらく
対ドルレートでのドル売りが進んだこと
そのわりには円高が進まなかったこと
これらが要因となり、クロス円は上昇しました
今回のような暴落が起きたとき
ある程度暴落が進んだ状況では、対ドルレートで反発の可能性を探ると
反転する場所が予測しやすくなります
カテゴリー: FX
通貨スワップ協定の期限切れ
通貨スワップ協定の期限が今日切れました
この協定は、
リーマンショックのときに起きたドル不足を解決するために
暫定的に取り入れた国家間の協定です
通貨スワップ協定を結ぶ前
決済用のドルが不足し大幅なドル高になりました
これはクロス円暴落の一因にもなっています
(クロス円は 対ドルxドル円レートなので)
このときは金融危機当初でしたので
どこの銀行が破綻するかもわからない状態でしたので
リスク回避のために
短期金利が上昇し、スワップ金利が逆転してしまいました
スワップ金利は、基本的には短期金利なので
ほとんど政策金利に近いのですが
危機的状況下では、プレミアムがついてしまい
金利は高騰します
市場の安定化のために結ばれた協定ですが
逆に余剰となった このドル資金は
そのまま投機資金となり、ドルキャリーをもたらしました
しかし、最近の大統領の金融規制発言、
協定の期限切れによる資金供給の停止
こういった要因により、資金の流れが逆流し
ドル高となるような気がします
ちなみに、円安にならなかったのは
日本は決済用のドルがあるから、ということのようです
いくら信用度低下し、特定の国家間決済にドルが使われなくなってきても
いまだに決済に使うのはドルがメインです
ユーロも決済に使われますが
それでも、まだ20%程度ですので
まだドルは基軸通貨の座を維持すると思います
かつて、世界の基軸通貨はポンドでした
アメリカが成長し、経済ではイギリスを抜いても
基軸通貨はポンドでした
ポンドからドルへ基軸通貨が移行した詳しい経緯はまだ
調べていませんが
ブレトンウッズ体制、金本位制が決め手になったような記憶があります
ちなみに、アメリカはクリントン大統領のときに
赤字から黒字になったこともあるようなので
このまま壊滅とは考えにくいということもあります
メディアなどにかかるバイアス
最近、メディアなどにはある種のバイアスがかかっていると聞きました
これは私としても納得できます
基本的に、マネー雑誌は株価が下がると書いている雑誌はありません
これは売れなくなってしまうからです
内容としては、この株なら上がりそうとか言う内容でしょう
逆に、経済学者は基本的にはあまりいい予想をしません
バブルなので危険とはいいますが、いまが買いのチャンスといいません
強気な発言をしてしまうと、あとで追求されるのを避けるためのようです
そして、個人のブログには個人なりの見方が反映されます
詰まるところ、絶対的な意見はありません
これは、どんな投資雑誌を買っても
ブログを読んでも
入門書を買っても
同じです
残念ながら、数学の公式のような解はまだ判明していません
どんな情報でも、バイアスがかかります
入ってきた情報をそのまま受け取らず
自分で裏付けをとり、調べる習慣をつけないと
本当に必要な情報というのは入ってこないのかもしれません
似ている日本とアメリカのバブル崩壊
オバマ大統領による
金融規制強化策により、大幅に株安になりつつあります
現在、大量の報酬を得ている金融機関に対する制裁のようなかんじです
これは、以前のバブル崩壊した日本とにているような気がします
かつて、バブル潰しをおこなった日本は
金利を引き上げ、土地の取引の流動性を法律で縛り
そして株価下落だけでなく、大きな傷跡を残しました
その不良債権は大きく、しばらくは立ち直れませんでした
とはいっても、現状ですらおをひいています
このときの経緯は
バブル景気
に記述されていますので、参考にどうぞ
今回、金融規制を計画しているようですが
そうなると懸念されるのは、成長速度鈍化
そして
資金の逆流です
すでに、米国が金融による国家として活動し、10年以上たっています
しばらくは、資金回収などで資産売却による売りが多そうです
まれに、ショートカバーによる反転もありそうですが
あまり期待はできません
かつての日本と同じく
法律規制で自爆してしまうのか、
それとも
何か新しい策があるのか?
今後の動向が注目されます
今後の予想展開
金曜日の早朝にあった
オバマ大統領の、金融規制案が原因となり
一気にまたリスク回避の動きになりました
いままで楽観的なムードであっただけ、下落速度も早いです
さて、その発言内容ですが
・自己勘定トレーディング事業をすべての銀行で禁止
・銀行はヘッジファンドに投資、所有してはならない
・規制はより強化されなければならない
などなど
うーん、どう考えてもまた金融危機になりそうな感じです
自己勘定トレーディング事業
というものについて調べてみました
これは、たぶんトレーディング業務 だと思うのですが
おそらく、
投資銀行自体が当事者となって証券の売買を行うもの だと思います
現在、アメリカのGM、日本のJAL のように
大きくて潰せない
だから税金投入してでも存続するゾンビ企業続出となっています
ただ、規制を強化すれば
おそらく銀行はまたしても資金回収を始めるでしょうし
そうなれば、貸しはがしがおこるリスクがあります
貸しはがしが起こらなくても
自己資本比率の上昇を求められた場合、
資産売却が引き金となり、小規模な金融パニックになる可能性はあります
いままでは経済指標の良し悪しでしたが
しばらくは要人発言に振り回される相場になりそうです
現状の金融機関の決算では
サブプライム関連資産は除外されているはずです
日本の会計も、あくまで新しい国際会計基準の適用が
延期
になっただけで、中止ではないのですから
株を買うとき、暴落相場は買い時です
しかし、最低限財務関連の分析ができていないと
長期投資ではなく、塩漬けのできあがりになります
FXに関しては、しばらくは円高になる可能性が高いと思います
これから3月決算ですし
去年の4月から会計基準がかわりました
海外の子会社の資金還流に関する課税が変わったので
赤字になっている企業は資産売却いよる円高要因になりそうです
現状では、ドル円の暴落によるクロス円の円高ですが
さらに、対ドルレートでの下落によるクロス円の円高がくると思います
クロス円のロングポジションを作る場合
対ドルでのレートで、極端なドル安になっていないかをチェックすることをおすすめします
もちろん、ストップは忘れずに
JAL破産と円高の関連
JALが破産しました
負債総額は 1000億円にものぼるそうです
そして、これに伴い、JALのもっていた資産が売られていました
為替予約、デリバティブ解約などなど
JALの燃料、機材などに必要な資金は
デリバティブ取引で得ていたようです
以前、リーマンショックのときに
資産売却による暴落、これにともなうのかはわかりませんが
ドル高になりました
企業の決算には、レバトリエーションがおきますが
これは破綻回避、資産整理のときのほうが
より大きくでてくると思われます
大きな企業が破綻する時には
こういった資金回収などにより、影響がでることを考慮したほうが
いいのかもしれません
もうすぐ、3月の決算時期です
ロングポジションメインの場合
しっかりとストップをいれておくことをおすすめします
中国のバブル崩壊に注意
現在、世界レベルでようやく金融危機が収まるかのような雰囲気すらあります
しかし、残念ながら根本的問題は解決していないでしょう
現在、中国では資産転売が流行りとのこと
なんか、バブル期の日本
サブプライム崩壊前のアメリカを思い出します
そういえば google が中国から撤退を考えているようです
今後、中国は金融引き締めにより、利上げをしていくでしょう
中国のバブルが崩壊するとき
そのときが次の金融危機の引き金になるのかもしれません
取引のポジション量
最近は、リスク嗜好の流れから、
大幅なドル安になりました
しかし、最近のIMMポジションによりますと
豪ドルロング、NZドルロング
カナダドルロング
これらのポジションがかなりの高水準となっているそうです
以前、ドル安により
ドル円が下がっても、対ドルは下がらない
しかも、異常なほどの速度でドル安となり
クロス円が下落しないという状態になりました
しかし、その後
逆にドル高となり、ドル円が上がっているのに
対ドルは暴落しているので
クロス円は暴落ということになりました
現状の状態は、この状態に近いのでは?
と思います
さて、今回書きましたポジションの量についてですが
これは最近、知人にポジションはどれくらいがいいか?
と聞かれたのがきっかけです
基本的に、株の売買と同じで
底値付近では、大量に買いましますが
上がって行くほど、買う単元を減らします
同様に、FXでは、ロングのポジションは上昇していくごとに
ロングポジションを減らしていきます
逆に、ショートポジションは
崩れ始めるときには大量に仕掛けますが
すでに崩れたときにはそのときよりポジション量を減らします
ただし、このときに
どんなに自身があっても全額投入はしません
予想外の自体になったときに、市場から退場するのを
避けるためです
基本的に試合などと異なり
何回取引して、一切その後は行わないとかいうなら
話は別ですが、基本的には何度も取引すると思います
リスクを回避するには。リスクの高い勝負に全額使わない
そして、勝てるときに勝負するのが鉄則です
ポーカーで、
ロイヤルストレートのときと
ブタのとき
同じ金額を常時かけて勝負すれば、おそらくは負けます
相場で個人投資家はジョーカーをもっていません
絶対的情報量の差、資金の差など
ハンデはあります
自身がないなら、1000通貨
勝率が 8割なら 1万通貨と
言う具合に、負けたときに備えるのも重要だと思います
年末に向けての値動き
最近の為替市場は円安に向かっています
とはいえ、クロス円はドル円があがり、対ドルで下げていますので
結果からみればドル高です
12月は米穀企業の決算期でもあり
レバトリエーションの時期でもあります
最近の経済指標もそれほど悪くないため
思ったよりリスク嗜好となっているようです
ただ、楽観論のなかで
球に悪材料がでてくると一期に暴落です
残念ながら
サブプライムに端を発した金融危機は終わっていません
そもそも、根本的に対策がでていませんので
これらは、いまは持ち直しという具合です
これから3月におそらくは円高になると思われます
すでに最近ギリシャが格下げとなり
今後ユーロ圏で財務状態悪化懸念もでてくると思われます
ストップをつけて含み益が実現損失にならないようにしましょう
週末の値動きと今後の展開予想
昨日は、米国の経済指標の結果が予想よりもよかったため
大幅に買い戻しとなり、結果としてクロス円は上昇しました
もっとも、上昇は一時的であり、ある程度上昇すると
下落に転じました
クロス円はドル円の影響を強く受けますので
対ドルレートが暴落しても、ドル円レートが上昇すれば、
結果としてクロス円は上昇になります
年末は取引がへり、予想外の絵動きになります
週末には、リスク回避となり、ドルキャリートレードの解消による
対ドルレートでのドルの買い戻し
そして売りポジションの解消によりおきるショーとカバーによって
繁体の値動きをすることがあります
経済指標がよくても、一時的であり、
結果として楽観的にならない限り、常に暴落リスクをはらみます
今後の展開として、警戒すべきは
クリスマス休暇前の連休に対するポジション解消
そして
来年の3月付近の円のレパトリエーションが考えられます
今年から、海外からの資本韓流に対する税金の方式が変わりましたので
円高要因として警戒したほうがよいでしょう
また、今年のクリスマスはちょうど土日といった週末リスクを抱えていますので
年末のポジションの持ち越しには注意をしましょう
最低限、利益がでているならストップの変更により
利益が残るような設定をし、含み損があるなら、耐えられる額で損切りをつけましょう
市場から撤退するほどの大損害を受けなければ、
取り戻すこともできます
そのためのロスカットです
投げ売りにならないようにロスカットを設定し
負けが続いている用であれば、冷静になるために一度休憩を入れましょう