通貨スワップ協定の期限が今日切れました
この協定は、
リーマンショックのときに起きたドル不足を解決するために
暫定的に取り入れた国家間の協定です
通貨スワップ協定を結ぶ前
決済用のドルが不足し大幅なドル高になりました
これはクロス円暴落の一因にもなっています
(クロス円は 対ドルxドル円レートなので)
このときは金融危機当初でしたので
どこの銀行が破綻するかもわからない状態でしたので
リスク回避のために
短期金利が上昇し、スワップ金利が逆転してしまいました
スワップ金利は、基本的には短期金利なので
ほとんど政策金利に近いのですが
危機的状況下では、プレミアムがついてしまい
金利は高騰します
市場の安定化のために結ばれた協定ですが
逆に余剰となった このドル資金は
そのまま投機資金となり、ドルキャリーをもたらしました
しかし、最近の大統領の金融規制発言、
協定の期限切れによる資金供給の停止
こういった要因により、資金の流れが逆流し
ドル高となるような気がします
ちなみに、円安にならなかったのは
日本は決済用のドルがあるから、ということのようです
いくら信用度低下し、特定の国家間決済にドルが使われなくなってきても
いまだに決済に使うのはドルがメインです
ユーロも決済に使われますが
それでも、まだ20%程度ですので
まだドルは基軸通貨の座を維持すると思います
かつて、世界の基軸通貨はポンドでした
アメリカが成長し、経済ではイギリスを抜いても
基軸通貨はポンドでした
ポンドからドルへ基軸通貨が移行した詳しい経緯はまだ
調べていませんが
ブレトンウッズ体制、金本位制が決め手になったような記憶があります
ちなみに、アメリカはクリントン大統領のときに
赤字から黒字になったこともあるようなので
このまま壊滅とは考えにくいということもあります