ドラレコとデジタルフォレンジック

デジタルフォレンジックについて聞きたい。
事故のドラレコの動画を提出するが、MicroSDを調べて動画の内容が削除されてるか調べることはできるか?
不利になった証拠動画を消してないことを証明したい

✅ 結論
MicroSDカードのデジタルフォレンジック調査は可能で、
消した形跡がないこと(削除操作の痕跡なし)を証明することも可能
ただし、以下の条件により 証明できる範囲に差があります

🔍 1. MicroSDカードで分かること
デジタルフォレンジックでは、以下のような情報を確認できます。
■ A) 削除ログ・操作の痕跡
削除したファイルの 痕跡(エントリ)
上書き・初期化の タイムスタンプ
パーティション操作履歴
FAT / exFAT のディレクトリエントリの欠損
OS・ドラレコによる フォーマット痕跡
※ドラレコは「ループ録画」なので削除ではなく上書きされることが多い。

■ B) 消された動画の「復元可能性」
一部ファイルは復元できる場合がある
ただしドラレコは上書きが速いので、復元できないことも多い
でも、復元できなくても “削除操作をしていない”証明は可能

🧪 2. 証明できる内容(あなたが不利にならないために)
フォレンジック調査報告では、例えば:
削除操作の痕跡は確認されませんでした
手動削除や手動フォーマットの記録はありませんでした
ドライブレコーダーによる通常の上書き処理のみ確認されました
事故発生時刻付近のファイルが自然上書きされたと判断されます
といった形で「あなたが意図的に消してない」ことを証明できます。
➡ 「消した」という疑いを晴らす材料になる

⚠ 3. 注意:自分で操作しないこと!
フォレンジックでは「現状のデータ状態」が重要になります。
いま やってはいけないこと:
MicroSDをフォーマット
新しい録画を続ける
PCで中身をコピー・編集
スマホに挿して閲覧
Windowsで自動修復させる(CHKDSK)
💡 とくに 上書き が起きると証明が難しくなります。
事故後ならすぐにカードを抜いて保管するのが最善。

👮 4. 実務的な流れ(警察・保険会社での扱い)
ケース①:警察が回収する場合
警察の鑑識で フォレンジック調査が普通に行われるため問題なし。
ケース②:自分で保険会社へ提出する場合
必要なら民間フォレンジック会社へ依頼できます。
料金相場:
簡易調査:3〜5万円
詳細調査+報告書:10〜20万円
証拠能力を持つ報告書:15〜50万円
※裁判の可能性があるかで費用が変動。

💡 5. ドラレコ固有の事情
ドラレコの録画は基本的に:
古い動画から順番に自動上書き
フォーマットなしでも上書き管理
削除操作をしなくても自然に消える
これが多いです。
そのため、
❌「動画が消えた」=「削除した」
ではありません。
フォレンジック調査ではまさにここを確認します。

🧾 6. あなたのケースでできること(おすすめ)
以下の“証明力が強い”順に記載します。
【A】フォレンジック会社に依頼して「削除操作なし」証明書を作ってもらう
→ 裁判・保険交渉で非常に強い
【B】自分で「カードのイメージ(完全コピー)」を作る
→ 後から調査可能
→ 現物を守れる
(Linux の dd や FTK Imager Lite を使う)

【C】カードの中身だけを提出せずに、カード本体を提出
→ “元の状態を保持している”という意味で信頼性が上がる
👍 最終的に回答
▶ MicroSDのフォレンジック調査は可能です。
被疑者(加害者)側であっても、
「自分は証拠動画を削除していない」ことを科学的に証明できます。
削除の痕跡・手動操作の履歴がなければ
意図的な証拠隠滅ではないと証明できます。

これがGPTでの回答

フォレンジック調査会社の選び方は?

フォレンジック調査会社はどこに依頼しても同じではなく、
「証拠能力(裁判で戦えるレベル)」
「技術レベル(復元・解析・ログ調査の精度)」
「費用の透明性」
の3つが大きく違います。
事故のドラレコ(MicroSD)の調査では、
以下の基準で選ぶと 失敗しません

✅ 1. 今回の目的にマッチした会社を選ぶ
あなたの目的は:
「動画を意図的に消していない」ことを証明したい
です。
この目的に強いのは “データ改ざん・削除痕跡の解析” を専門にしている会社。
🔍 チェックすべき専門領域
◻ ドライブレコーダー / SDカードのデジタルフォレンジック対応
◻ 削除痕跡の評価・タイムスタンプ解析ができる
◻ 証拠保全(イメージ化)対応

✅ 2. 「証拠能力のある報告書」を作れる会社を選ぶ
保険会社との交渉・裁判で重要なのは、以下ができる会社:
🔍 必須要件
法廷提出用のレポートを作れる
書式がISO/IEC規格に準拠 or NIST標準フローを採用
保全手順(チェーン・オブ・カストディ)の記録を残せる
→ これがない会社だと
「個人の意見レベル」と判断されて効力が落ちる。

✅ 3. 「フォレンジックイメージを作成できる」か
最初に SD カードの 完全コピー(bit単位の複製) を作るのが鉄則です。
🔍 選ぶべき会社
FTK Imager
EnCase
X-Ways
Autopsy(証拠性ありの運用)
などを使い、
Write Blocker(書き込み禁止装置) を使用してくれる会社。
→ これがない会社はNG。
→ 証拠を汚染しないことが最優先。

✅ 4. 著名なツールを使っているか
世界的に使われるフォレンジックツールを使っている会社は信頼性が高いです。
🔧 推奨ツール
EnCase Forensic(一番信頼性高い)
FTK (Forensic Toolkit)
X-Ways Forensics
Magnet AXIOM
ドラレコは独自フォーマットが多いので、
AXIOMやX-Waysが強い会社だと復元精度が高い。

✅ 5. 「料金体系が明確」か
フォレンジック会社は玉石混交。
悪い会社は「とりあえず20万円」と吹っかけてくる。
🔍 良い会社の特徴
初期診断は無料 or 3,000円〜5,000円
成功報酬型がある
見積もりが細かい
 (復元調査、削除痕跡調査、報告書作成など項目明記)
説明が丁寧
🔍 悪い会社
料金が「一式 〇万円」と雑
詳細を聞いても曖昧
「復元できなかった場合も全額請求」
書き込み禁止装置を使わない

✅ 6. 個人依頼を受け付けているか
会社によっては 企業・官公庁専用 のところもある。
個人で依頼できるか確認すること。

✅ 7. 調査会社の規模はあまり関係ない
ベンチャー系でも技術力が高い会社はあります。
逆に大手でも「証拠能力のある報告書は出せない」会社もある。
重要なのは 実績。

🔥 8. 具体的に避けた方がいい会社
「復元専門(フォレンジックではない)」と書いてある
「データ救出」をメインにしている
格安を売りにしている
調査過程を一切説明できない
書き込み禁止装置なし
代表者の経歴が不明
※こういう会社は「フォレンジック調査」ではなく
単なるデータ復元屋 です。
あなたが求めているのは
**証拠の“保全”と“削除していない証明”**なのでミスマッチ。

🔍 9. 依頼前に聞くべき質問(めちゃ重要)
電話かメールで以下を確認してください:
ドラレコのMicroSDのフォレンジック調査実績はありますか?
削除操作の有無や痕跡調査は可能ですか?
書き込み禁止装置を使いますか?
証拠保全(イメージ化)は行いますか?
解析ツールは何を使用していますか?
結果は報告書で提出できますか?(法廷提出可能形式か)
復元できない場合、削除操作が無かったと判断できますか?
見積もりは項目別に分かれていますか?
この質問にまともに答えられない会社は避けるべき。

🏢 10. 日本で実績のある代表的なフォレンジック会社(信頼高め)
※宣伝ではありません。実績・技術・証拠能力で選定。
■ AOSデータ(AOSデータ株式会社)
警察・裁判所での採用実績あり
個人依頼も可
EnCase/FTK対応
報告書の品質が高い
■ デジタルデータフォレンジック
官公庁・弁護士依頼多数
ドラレコ・USB・HDDなど幅広く対応
削除痕跡調査が強い
■ Frontech(フロンテック)
企業不正調査に強い
証拠性の高い報告書
■ インフォセック
NTT系
法廷レベルのフォレンジック対応

🎯 最終アドバイス(あなたの状況に最適化)
あなたの目的は:
★「動画を消していないことを証明したい」
これには フォレンジック報告書 が最も有効。
そのため選ぶべき会社は:
▶ “証拠保全”と“削除痕跡解析”ができて、法廷用の報告書を出せる会社
です。

これらをもとに次の質問

個人ではなく加入している保険会社、または弁護士特約で弁護士経由で依頼する場合は?

保険会社 or 弁護士特約経由でフォレンジック調査を依頼するのが、最も安全でコストも抑えられ、証拠力も強い
です。
以下、実務レベルで「どう扱われるか」「どこまでやってくれるか」まで解説します。

✅ 1. 保険会社ルート(車両保険・対物対人・特約)
多くの保険会社は、ドラレコ動画・SDカードを証拠扱いとして管理します。
▼ 保険会社経由のメリット
費用負担が “0円” になることが多い
証拠性のある扱いをしてもらえる(紛争対応部門が管理)
警察提出に必要な形式に整えてくれる
不正防止・事故調査専門部門がある会社も多い
大手フォレンジック会社と契約している
▼ デメリット
「消してない証明」などの 個人側の立証目的だと、軽く扱われる場合がある
 → 保険会社は 過失割合を決める立場 なので、
  あなた個人の“無実証明”には腰が重い場合がある。
▼ 結論(保険会社ルート)
事故の過失割合が争点になっているなら、保険会社は積極的に協力してくれる。
あなたに不利だと保険会社も支払額が増えるため、
むしろ保険会社の利益にもなる。

✅ 2. 「弁護士特約」を使った場合
これは一番強いルート。
弁護士特約は あなたの味方として証拠を揃える役割 なので、
フォレンジック調査の必要性を説明すれば ほぼ確実に動いてくれます。
▼ メリット(非常に強い)
費用は0円(300万円まで弁護士費用カバーが一般的)
弁護士がフォレンジック会社を選定してくれる
法廷提出用の証拠として扱われる
チェーン・オブ・カストディ(証拠の連続性)の管理が完璧
依頼元が弁護士なので、フォレンジック会社の対応が丁寧
弁護士が「削除していないこと」の主張を構成してくれる
▼ デメリット
ほぼなし。
唯一あるとすれば
調査会社をあなた自身が選べないことがある
くらい。
▼ 結論(弁護士特約ルート)
法廷で戦える証拠が必要なら最強。
“削除していない証明” を確実に通すために最も適したルート。

🎯 3. 保険会社・弁護士はどこまでしてくれる?
以下のような調査を依頼可能です:
① SDカードのフォレンジックイメージ作成(bit単位コピー)
→ 証拠性を保つため必須
② 削除操作の痕跡の有無
手動削除
手動フォーマット
OS上での削除
異常動作
上書きパターン
→ “あなたが意図的に消してないこと” を証明できる
③ 事故時刻前後のファイル存在確認
→ 上書きの自然発生か、手動削除か判定

④ 復元可能なファイルの復元
→ 復元できれば逆に強い証拠
⑤ 報告書(弁護士・裁判所用)
これが非常に重要。
あなたが望む
「不利な映像を消してません」
という論点を弁護士が組み立てて
フォレンジック報告と合わせて提出してくれる。

🛡 4. 事故の状況で“削除疑惑”が出るケース
保険会社・弁護士が特に動くケース:
動画が途切れている
一部分だけ欠損
「このシーンだけないのは不自然」と相手に言われた
上書きされたタイミングが事故に近い
警察から「提出してください」と言われている
相手がドラレコ映像の開示を求めている
過失割合の争点が大きい(10:0 vs 8:2など)
こういう場合は
弁護士特約 → フォレンジック調査は非常に有力です。

📌 5. 実務的に最も強い流れ(おすすめの順番)
⭐ ① 今すぐ SDカードを抜いて保管
→ 上書きを防ぐ
→ 証拠汚染を防ぐ
→ 警察も弁護士もこれを最優先で指示する
⭐ ② 保険会社に“ドラレコ映像が途切れている”と伝える
この一言で、保険会社は 証拠扱い を開始します。

⭐ ③ 弁護士特約を使って相談
相談時に伝えること:

・事故の証拠としてドラレコのSDカードがある
・一部動画が欠損しており「削除したのでは?」と疑われたくない
・削除操作がないことを証明したい
・フォレンジック調査が必要と思う

⭐ ④ 弁護士 → 提携フォレンジック会社へ依頼
→ 一番証拠能力が強い流れ
→ あなたの手元には何も証拠汚染リスクがない

🔍 6. “個人依頼”より“弁護士経由”が圧倒的に強い理由
✔ 証拠の扱いに高度なルールがある
証拠保全
連続性(チェーン・オブ・カストディ)
警察・裁判所提出措置
これを個人では守れないことが多い。
✔ 弁護士の依頼はフォレンジック会社が真面目に対応する
→ 丁寧
→ 報告書の質が高い
→ 証拠性が担保される
✔ 弁護士特約で“タダ”でできる
→ 通常10〜30万円する内容でも費用0〜低額。

🏁 まとめ:あなたの場合の最適解
最強の順番:
SDカードをすぐ抜いて保管
保険会社へ連絡(動画が欠損している可能性を伝える)
弁護士特約を使って弁護士に相談する
弁護士が専用のフォレンジック会社へ依頼
報告書で「削除操作なし」を証明
これが一番安全で、確実で、費用負担も少なく、
“あなたが意図的に消していない”ことを強く証明できます。

次に気になる点として
個人で行ったデジタルフォレンジックは証拠となり得るか?

これに関しては
✅ 個人で行ったデジタルフォレンジックは
「条件付きで証拠になり得る」が、
単独では弱く、争いになると否定されやすい

1️⃣ 法的な結論の整理(重要)
状況 証拠能力
個人が独自に解析・復元した結果 ⚠ 補助証拠レベル
保険会社・弁護士・第三者機関が関与 ◎ 証拠として強い
警察・裁判所・弁護士経由のフォレンジック ◎◎ 非常に強い
👉 「証拠として提出できる」≠「採用される」
ここを混同しがちですが、実務では決定的に違います。

2️⃣ なぜ「個人フォレンジック」は弱いのか
裁判・保険実務で必ず問題にされるのは次の3点です。
❌ ① 改ざんの可能性を否定できない
裁判所・保険会社はこう考えます:
「あなた自身が解析したなら、
都合の悪い部分を消した後に解析した可能性は?」
これを完全に否定できない。

❌ ② 証拠の連続性(チェーン・オブ・カストディ)がない
重要なのは:
いつ
誰が
どの状態で
どう保管し
どう解析したか
個人解析では、第三者が管理した記録が存在しない。

❌ ③ 解析手法の客観性が担保されない
たとえあなたが:
Linuxで dd を使った
FTK Imager を使った
書き込み禁止でマウントした
としても、
「それを本当に守ったか?」
を第三者が検証できない。

3️⃣ それでも「証拠になり得る」ケース
重要なので、ここは正確に。
✅ ケース①:補助証拠として使われる
例:
「事故後すぐ個人でイメージ取得した」
「削除痕跡が見当たらない解析結果がある」

後から行う正式フォレンジックの裏付け資料
として使われることは多い。

✅ ケース②:相手が争ってこない場合
相手が削除を強く主張していない
過失割合が小さい
保険会社同士の示談段階

この場合は、個人解析結果で十分なこともある。

✅ ケース③:第三者が「再解析」できる形で残している場合
例:
SDカードの bit単位イメージファイル を保存
ハッシュ値(SHA-256など)を取得
解析ログを残している

後日、弁護士・鑑定人が
「同じ結果が再現できる」なら
証拠価値が一気に上がる。

4️⃣ 実務上の「致命的なNG行為」
これをやると、個人フォレンジックはほぼ無価値になります。
❌ SDカードをPCに普通に挿した
❌ Windowsで自動修復が走った
❌ ファイルをコピー・削除・再生した
❌ 上書きが進む状態で放置した
❌ 元カードを破棄してしまった
→ 証拠汚染(コンタミ) と判断される可能性が高い。

5️⃣ 裁判所・保険会社の本音(重要)
実務ではこう評価されます:
「個人が行った解析は
主張 には使えるが
証拠 とは言い切れない」
つまり、
主張を補強する資料 → OK
それ単体で結論を左右 → ほぼNG

6️⃣ あなたのケースに最適な使い方(現実解)
✔ 正解ルートはこれ
個人での操作は最小限に止める
SDカードを保管
弁護士特約 or 保険会社に引き継ぐ
第三者フォレンジックで正式鑑定
個人解析は「参考資料」として添付