ドル安と貿易収支の関係

先日、米国の貿易収支が市場予想より良好のため
結果としてドル買いとなりました
よくよく考えてみれば、日本が円安になると貿易収支が黒字になるように
現在のドル全面安は、貿易収支の改善につながるとも言えます
経済は密接にリンクしていますので
ある程度の事柄を分析すると、次回の予想が立てやすくなります
同様の考えから、オーストラリアの貿易収支が悪化するということも
考えられます
最近の豪ドルは、対ドルでかなりの高値を更新しています
もっとも、オーストラリアの取引している国がどこがメインになっているのか
そして、その需要がこの豪ドル高を上回るかにより
結果が変わってきますが、ある程度の警戒は必要と思われます
また、ユーロもリスク嗜好やギリシャの国債入札が無事に
すんだことにより、現状では小康状態ですが
ギリシャ債権の償還時期にはまた暴落する可能性があります
債権発行には問題はないのですが、問題は返済です
この問題は根深く、安易に解決はしないでしょう

リスク嗜好というもの

昨日は大幅な下落となりました
要因としては、中国の利上げと、ドルキャリーの巻き戻しが主な要因となったようです
その反動のためか、本日は大幅な上昇となっています
売りポジションは、買いを行って決済するので
ショートカバーにより一時的に値上がりをします
ただし、その後は市場の動向により変わりますので
必ずしも回復するとは限りません
中国経済とリンクしやすいのが豪ドルです
資源の輸出という点で、どうしてもリンクしやすいようです
このため、利上げなどにより、景気悪化のリスクがでると
どうしても売られます
また、すでに報道されているように
豪ドル/ドルはパリティを割り込むほどに値上がりし
そのうえかなりのロングポジションがたまっています
どうように、ユーロ/ドルもかなりの上昇のため、警戒が必要と思われます
なんとなく、ですが2008年のときの値動きに煮ていると思いますので
チャートなどを使い、過去のパターンと照らし合わせてみるとよいかもしれません
もっとも、経済状態などにより、かならずしも一致するとは限りませんが

過去の日本円の最高値は79.75

最近は円高、円高とニュースで騒がれています
過去の日本円の最高値は1995年の79円台ですが
これは瞬間的なものらしいです
このころは、アメリカの景気もあまりよくなかったようです
ここで気になるのが、このとき行われた協調介入です
どのような経緯でこれが行われたのか、それを調べれば
協調介入の可能性を推測しやすくなると思われます
Google で「79円 協調介入」と検索してみた結果
参考になりそうなサイトを発見しました
円相場79.75円 至上最高値に至るまで
という記事なのですが、こういった当時の状況をみると
非常に興味深いものがあります
そしてもうひとつ興味深いのが
LTCMの破綻したときの流れです
■LTCMショック まとめ■1998年当時のドル円相場の推移表
こういった過去の状況をみて、さらにチャート分析をしていくと
非常に勉強になります
チャートで過去の値動きを見ることはできるのですが
どんな要因で引き起こされたのかを知らなければ
そこから学習することができません
ただ1ついえるのは、放置しておいて利益がでるというものはないということです

ドル安と協調介入の可能性について考える

本日、ドル円が80円台に突入しました
以前、1995年に79円台になったとき、協調介入により
一気に円安へと流れが変わりました
ここで興味深いのが、どのようなプロセスで協調介入となったかのか?
ということです
以前から考えているのですが、日本単独の介入はおそらく
意味をなさないと思います
そもそもの原因が円に価値があっての円高ではなく
ドル安による円高なので、ここで介入しても
ヘッジファンドなどの売り場を提供するぐらいにしかならないと思います
ほぼすべての通貨に対してドル安のため、
円のみではない、ということです
それを確認するには、対ドルレートをみてみると非常にわかりやすいです
特に、豪ドルなどは、本日最高値を更新しました
オーストラリアは資源国であり、中国経済とかなりリンクしているようです
このため、中国経済が発展のサイクルである間は
輸出が好調となるのではないのでしょうか
本日のドル円の下げた要因に
シンガポールの対ドルでの値幅を広げたということがあります
シンガポールはドルペックのため、基本的には
ドルの動きにリンクして上下していますが
この動きが大きくなります
つまり、実質、通貨切り上げと判断されたようです
以前、中国の人民元の為替の変動幅を広げたことが
市場では、通貨切り上げのように判断されたことがありました
シンガポール、香港は、アジアの金融センターのようになってきているため
この地域を経由している資金などの影響もあるのかもしれません
本日のクロス円については、ドル円の下げ幅を
対ドルでの上昇がカバーし、極端に下げるようなことはなかったのですが
依然として対ドルでのロングが積み重ねられています
積み上げられたロングは、下げ要因となりますので
これからロングをつくるときには、ストップをいれましょう

対ドルでの巻き返しにご用心

最近の値動きを見ると、かなりのドル安です
2年前、この状態から一気にドル高になりました
原因はドル不足でした
世界の決済は、ほとんどドルです
そして、そのドルを確保するために、ドル買いとなりました
当時は金融危機がおきてから間もなかったため
信用不安により、金を売却し、資金にすることもあったため
金価格も下落しました
現在上昇している金ですが、どうみても変われすぎな気がします
クロス円でロングにしている場合、対ドルが崩れると
クロス円も下がりますので、ストップを入れるようにしましょう
現在、米国で資金還流に燗する減税法案が審議されているようです
これと同じものが2005年に可決され、結果とし
ドル高となりました
今度の中間選挙に向けては、ドル安になると思われます
そして、その後の企業決算のときに、ドルのレパトリエーションが
おきる可能性があります
現在はかなりの水準でドル売りになっていますので
一気に反転する危険性があります
以前、豪ドルは3000pt下げました
今回の水準から、0.68 という考えられないような下げ幅でした
安易にロングにするのは危険です
日足チャートなどをみて、そろそろ限界かな?
と思ったら、利益を確定することをおすすめします
放置する場合、最低でもストップを動かすなどして
せめて含み益が含み損にならないようにしましょう

ユーロの上昇と債権入札

昨日は、日銀の予想外の介入により、ロスカットを巻き込み
円安へ振れました
また、NY時間においては米国債の利回り低下により
対ドルでのドル売りにより、ドル安が進行し、これによりクロス円は上昇しました
現状、クロス円は、対ドル X ドル円レートの効果で
急上昇していますが、とてもロングポジションをつくる気にはなりません
今後、考えられることとしては
一度介入を行ったことで再介入をにおわせ、基本的には
口先介入を繰り返すと思われます
資金は無制限ではないので、こういった方法で時間稼ぎにでると思われます
そして、本日のユーロは、債権の入札が順調に終わったということで
リスク嗜好となり、対ドルでユーロは急上昇しています
でも、決して応酬経済が回復とかそういった要因じゃありません
さて、毎回この入札が順調にいっているようですが
果たしてどこが、それほどまでの債権を購入しているのでしょうか?
仮に、どこかの国の大手銀行だった場合、
いずれくる償還のときに、その資金を回収できるのかが疑問です
楽観市場のときのネガティブ要素ほど、強烈な巻き返しの要因になりますので
利益がでている場合は、面倒と思わずに、ストっプロスの変更をすることを
おすすめします

為替介入とその後の予想

本日は、日銀による為替介入で、円安となりました
介入が原因というよりも、サプライズであったために
ストップを巻き込んだ円安というのが現状のようです
ただ、この時期に介入したのは意外でしたが
全体的に介入したのではなく、ドル円に介入したため
その影響でクロス円も上昇です
実際には、昨日の夜のほうが対ドルでは
上昇しているのがほとんどで、東京時間では
ドル円の上昇が要因となったクロス円の上昇です
IMMの通貨ポジションはかなりの円ロングがたまっているそうなのですが
日本の個人投資家などの円売りポジションはここ最近の
円高により、かなりたまっているようです
今月は日本企業の中間決算もあるので
月末くらいまでは介入をしても、実需関連で円高に向かってしまうのでは?
というのが個人的な感想です
報道でもあるように、今回の介入は日本単独介入であり
協調介入ではないのです
日銀はまだ介入を繰り返すような発言ですが
実際のところ、その資金がどこまで続くかは疑問ですし
無制限に介入できるとは思えません
今回の介入の感想としては
さほど円安にならなかったという感想です
介入しても2円程度でした
しかも、そのほとんどは、円ショートポジションのストップロス巻き込みですし
インターネットで過去の介入の実績を調べ
それと照らし合わせ、介入したときにどの程度
反応があったのか?
そして、どの程度効果が続いたのかを
調べてみるとおもしろいです
また、9月、3月は大きな円高になる傾向があります
これは日本企業の決算に関わっているのですが、
この時期にどのような反応をしているのか?
そして、トレンドの転換期となった要因などを調べると
変化に対応しやすくなります
過去の記事に関しては google で検索し
そのときの反応を調べるには、口座のチャートを利用すると
より分析しやすくなります
今のところ、一番大きな変動幅は、
過去のLTCM破綻したときの2日で30円 円高くらいでしょうか

ドバイの返済延期…

ドバイ政府系企業のドバイホールディングスが返済を再延期しました
たしか、ドバイ関連の貸元は、イギリスだと思いましたが…
ここ最近、金融危機の話がマスコミででなくなってきています
しかし、何も解決していないどころか、むしろ悪化です
かつての破綻した国々のように、借入れ先が見つからないというよりも
むしろ借りた金を返せないという状況になるのがもっともまずいのです
借りてが見つからないのならば、見つからなかったところだけの損失です
しかし、借りて、そして返せないとなると
金融危機は広がっていきます
かつてのサブプライムのときもそうなのですが
どこが、どの程度、デフォルトする負債を抱えているのかが
わからなくなったとき、流動性はなくなっていきます
まさに疑心暗鬼の状態です
現在、ドバイだけでなく、ギリシャなどの債権もどこが
保有しているのかがわかりません
日本の国際もそうなのですが、基本的には
一期に資金を返済せず、借換債を発行して次にまた借ります
しかし、この借換債も発行できなくなると
リスケジュールとなり、最終的にはデフォルトです
金の値段も最近は上昇していくと思われますが
最終的に信用不安が再燃し、借入れなどができなかったりすると
金も売られて資金になります
このとき、金の価格も下落します
今週は各国の金利発表となります
おそらく、金利関連のサプライズはないと思われますが
それでも突発的なニュースには要注意です
介入はおそらくは70円台になってからと思われます
それまでは、口先介入で終わるでしょうから

週末の雇用統計に要注意

今週末は、米国雇用統計の発表日です
なぜかここ数ヶ月は
雇用統計の週になると過剰期待なのか、一期にリスク嗜好になっています
今日の経済指標も決してよい数値ではないのですが
それでも円高は進行しません
ただ、あいかわらずのドル売りです
ここ最近、上昇しているのは
円だけでなく、スイスフランも上昇しています
(クロス円レートではなく、クロススイスフランで)
余裕のないときには、あえてこの値動きの激しい相場を
回避するのも戦略のひとつです
相場はすべて参加せず、自分の勝てそうなときに
参入するのが一番効率的です
どうしても取引したいのならば、バーチャルトレードを楽しみましょう

過剰な期待と期待値

今日は予想以上の反応により、大幅な円安でスターととなりました
しかし、日銀の発表後、大きく反落しました
原因は、日銀に対する期待値の高さが原因ではないのかな?
と思います
為替はファンダメンタル、テクニカル以外に期待値で動きます
ちなみに、この状態は絶望感が大きいほど
なにかよいニュースがあると過剰反応します
まるで、飲み物とケーキのような感覚です
甘いものを食べていると、オレンジジュースを飲んでも甘く感じません
しかし、甘いものとコーヒーでは味の違いに気づきます
さて、ここ最近の流れをみると、日銀の対応に期待しすぎな
気がします
介入が予想されますが
協調介入でもないのなら、一時的な流れの変化を生むだけで
簡単に元の流れに戻ります
9月は中間決算による日本企業のレバトリが発生し安くなります
また、金融危機は根本てきな解決がされていないので、
おそらくは金融機関や企業のレバトリも器具されます
ニュースによる急速な円安の時には
ニュース内容を確認して、そこから売買しましょう
急騰したところでうるのは基本なのですが、
思惑の場合、ストップロスを巻き込んで極端な値動きをします
とくに、何かの対策という報道の場合、
実際に内容が報道されると、過剰期待だったり、期待はずれなどにより
一期に下げる可能性がありますので、
ある程度利益がでてきたら、ストップをいれることをおすすめします
含み益がすくなくなり、予想以下の利益になることもありますが
それでも含み益が確定損失になることは避けられるはずです