日本の短期金利上昇と協調介入

先週、原発関連のニュースなどで、日本の短期金利が急上昇しました
通常、ショートポジションの場合、
スワップ金利支払いですが、日本の短期金利が
ほかの通貨よりも高くなったため、スワップが逆転しました
以前、リーマンショックのときにも
同様の現象がおきました
このときには、ドルの短期金利が急上昇でした
今回の円高要因として、
日本の金融機関などが、保有する海外資産の売却をするという思惑
そして、日本企業の決算のための資金還流が原因とのことです
資金還流に関しては、毎年恒例で、3月と9月は円高傾向
11月~12月は、アメリカ企業によるドル高傾向
というのがありますので、こちらはいつもどおりの展開と思われます
通常、経済状態が危険な国の通貨は、通貨安となります
最近の例でいうと、ユーロです
ユーロ自体は、ドイツのマルクがベースとなったそうですが
ユーロ安の元凶は、PIIGS 諸国の債務超過
デフォルト懸念が原因となっています
ただ、ユーロと日本円の最大の違いは、保有している海外資産です
よく日本の借金は数百兆とかいわれますが、あくまで
あれは国内の借金というわけです
実は、日本は世界最大規模の債権国です
ちなみに、債務国は、お金を借りている国
(ギリシャ、ポルトガルなど)
債権国はお金を貸している国です
もうちょっと噛み砕くと
債務国=ローンを組んだ人
債権国=銀行
というかんじです
以前、阪神大震災のときにも、同じように円高となりました
このときに1ドル79円となったのです
このときに行われたのが、今回と同じように協調介入でした
しかし、何度かの協調介入を行う必要がありました
また、協調介入をすると、これを絶好の売り場とみて
ヘッジファンドなどがショートを仕掛ける可能性があります
問題は、協調介入の規模です
前回1995年のときとは異なり、
世界的な不況の状況です
はたして、どこまで協調介入できるのかがポイントとなりそうです

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