RaspberryPi B+ へ ownCloud

RaspberryPi B+ へ ownCloud

自宅のネット回線が遅いため
YMobile やLTEでダウンロードしたものを
自宅で使うことが多いのですが
そのたびに scp などで転送するのは面倒なので
ownCloud で簡単に共有できるようにします

まず ssh で RaspberryPi B+ へログイン

ssh pi@192.168.10.198

ユーザ名はデフォルトなら pi になる
なおIPアドレスを探すには
Android なら Fing
iPod touch なら Snap
がおすすめ

ログインしたら ownCloud で使う
Apache
MySQL

インストール

sudo apt-get update
sudo apt-get install apache2 mysql-server

途中で mysql の root パスワードを聞かれるので
任意のパスワードを入力

own

もう一回確認のため入力
ちなみにこれは
データベースのパスワードで
あとで ownCloud で使うので忘れずにメモしておくこと

own2

次に ownCloud に必要な言語PHPを
インストール

sudo apt-get -y install libapache2-mod-php5 php5 php5-gd php5-json php5-mysql php5-curl
sudo apt-get -y install php5-intl php5-mcrypt php5-imagick php-apc

次に ownCloud の入手
今回はコマンドを使い直接 RaspberryPi へダウンロード

wget https://download.owncloud.org/community/owncloud-7.0.4.tar.bz2

ダウンロードが完了したら解凍

tar xvjf owncloud-7.0.4.tar.bz2

ちなみに tar コマンドの解説には
【 tar 】 ファイルを書庫化・展開する(拡張子.tarなど)

がわかりやすいのでおすすめ

今回なら
x 書庫からファイルとりだし
v 処理したファイル一覧の詳細表示
j bzip2 で処理
f 指定したファイルを使う
というオプションになる

これで解凍できたので
webサーバーで使えるように
コピーと権限の書き換え

 sudo cp -r owncloud /var/www/

-r をわすれるとディレクトリごとコピーできないので
注意
ちょっと固まるけど、これは RaspberryPi の処理が遅いため
PCと比べるとやはり遅め

sudo chown -R www-data:www-data /var/www/owncloud/

で所有者を root から www-data へ変える

これで ownCloud は配置できたけど
https でないと接続できないので
この設定をおこなう

まず https では暗号化するので
これに必要な鍵ペアと証明書をつくる

sudo mkdir /etc/ssl/localcerts

で証明書をおくフォルダ作製

次に証明書と鍵ペアの作製

sudo openssl req -new -x509 -days 3650 -nodes -out /etc/ssl/localcerts/apache.pem -keyout /etc/ssl/localcerts/apache.key

を実行すると

Country Name (2 letter code) [AU]:
と国コードをきかれる
ローカルなのでこれはEnter でOK

State or Province Name (full name) [Some-State]:
もEnter でOK

Locality Name (eg, city) []:
は都市名
これも Enter でOK

Organization Name (eg, company) [Internet Widgits Pty Ltd]:
これは会社の組織名とか部署名
Enter でOK

Organizational Unit Name (eg, section) []:
これは団体名
Enter でOK

Common Name (e.g. server FQDN or YOUR name) []:
はサーバーの名前とかIPなので
ssh で接続しているなら
RaspberryPi のIPを入力

Email Address []:
はメールアドレス
これも Enter でOK

これで証明書と鍵ペアは作製完了

次に apache の設定ファイルを書き換える
ファイルを書き換えるのに vim がなれているので

sudo apt-get install vim

で vim をインストール

失敗したときの保険として

cd /etc/apache2/sites-available/
sudo cp default-ssl default-ssl_bak
cd -

でバックアップをとっておく
cd – は1つ前のディレクトリに戻るコマンド

sudo vim /etc/apache2/sites-available/default-ssl

で設定ファイルを編集

:set number
で番号を表示するとみやすくなる

16行めに

        <Directory /var/www/owncloud>
                Options Indexes FollowSymLinks MultiViews
                AllowOverride All
                Order allow,deny
                allow from all
        </Directory>

を追加

49~50行めあたりにある

SSLCertificateFile    /etc/ssl/certs/ssl-cert-snakeoil.pem
SSLCertificateKeyFile /etc/ssl/private/ssl-cert-snakeoil.key

SSLCertificateFile    /etc/ssl/localcerts/apache.pem
SSLCertificateKeyFile /etc/ssl/localcerts/apache.key

に変更し保存

そして htps通信を有効にして
mod_rewriteモジュールを有効化する

sudo a2enmod ssl
sudo a2ensite default-ssl
sudo a2enmod rewrite

あとは apache2 の再起動で設定を反映

sudo service apache2 restart

これで準備ができたので
PCブラウザからアクセスして初期設定

https://サーバーIPアドレス/owncloud
でアクセス

私の場合なら
https://192.168.10.198/owncloud
警告でるけど気にせず続行

これは認証局の証明書を購入しないとでてくる
ローカルでやるなら問題なし
ちなみに購入すると年間で数千円かかるらしい

とりあえず
危険性を理解した上で接続するには
をクリック

own3

例外を追加をクリックするとまたしても
親切に警告をしてくるので
セキュリティ例外を承認
をクリック

own5

これで設定画面が表示される

own6

ユーザ名とパスワードは自分のアカウント作製
なので、任意のものでOK

データフォルダはそのままでOK
/var/www/owncloud/data
になる

データベースのユーザ名は root
データベースのパスワードは
mysql のインストールに設定したパスワード

データベース名は
owncloud

データベースのホスト名は
localhost
のままでOK

設定ができたら
セットアップを完了します
をクリック

own8

これでできるけど
RaspberryPi は処理が遅いのでちょっと
このときに固まる

ログインに成功すると
どのアプリを使うか聞かれるけど
これはxで消しておく

own9

以下は初期状態の画面

own10

管理画面で
最大アップロードサイズを変更しておく
なお最大は2GB
ファイルのアップロードは
アップロードアイコンをクリック
もしくはドラッグ&ドロップで可能

own11

PCの ownCloud のクライアントアプリは無料だけど
スマホやタブレットの場合は有料になる

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