昨日の値動き要因

昨日も値動きはロング方向へ向かいました
ただ、ポンドは債務懸念の影響から、安値圏へと向かう傾向があるようです
また、ユーロ圏に関しても、以前の大量発行した国債の償還
そして借り換え債の発行についての問題など、さまざまな
要因があります
現状、クロス円の上昇要因は、ドル円の上昇になりますが
いままで対ドルレートで他の通貨が上昇し
とくに豪ドルは、史上最高値更新している勢いです
かなりのロングが積み重なっている状態で、悪材料がでると
一気にストップを巻き込み下がりますので
月曜日に発表されるIMMのポジション量に注意していこうと思います

欧州の債務懸念とユーロ安の可能性

最近、またしてもユーロ圏での債務に関しての懸念が再燃しています
今回の焦点はポルトガルです
また、興味深かったのが、経済指標の成長率に対する反応でした
ポンドが売られた原因は、これが原因のようです
基本的に、市場での反応は、思惑などや
期待値により変動を起こします
成長に対する期待値がどうなっているのかが
現状でのポイントのようです
今回は、期待していたよりも低い数値のため
結果として売られたのですが、他にも利上げ期待などもあるのかもしれません
また、最近行われた協調介入ですが、一度で終わるとは思えません
かつて、1995年に実施された協調介入は
何度かにわたって実行されています
この背景には、投機筋やヘッジファンドなどもからんでいると
思われますが、
一度の介入でこれらの動きが収まるとは思えません
ただ、前回のときとは異なり、
今回は世界中で金融危機が起きているため、
どの程度の資金が介入に使われるのかがポイントとなりそうです
国家とヘッジファンドの資金力の勝負となったとき
必ずしも国家が勝利するとは限りません
ヘッジファンドは大量の資金を借り入れることができますが
国家の資金には限りがあります
このため、単独介入のときにはヘッジファンド側のほうが有利と
思われます
協調介入の場合ですが、介入のタイミング
そしてその資金がどの程度なのか、そして
介入して得た外貨をどうするのかが今回のポイントとなりそうです

日本の短期金利上昇と協調介入

先週、原発関連のニュースなどで、日本の短期金利が急上昇しました
通常、ショートポジションの場合、
スワップ金利支払いですが、日本の短期金利が
ほかの通貨よりも高くなったため、スワップが逆転しました
以前、リーマンショックのときにも
同様の現象がおきました
このときには、ドルの短期金利が急上昇でした
今回の円高要因として、
日本の金融機関などが、保有する海外資産の売却をするという思惑
そして、日本企業の決算のための資金還流が原因とのことです
資金還流に関しては、毎年恒例で、3月と9月は円高傾向
11月~12月は、アメリカ企業によるドル高傾向
というのがありますので、こちらはいつもどおりの展開と思われます
通常、経済状態が危険な国の通貨は、通貨安となります
最近の例でいうと、ユーロです
ユーロ自体は、ドイツのマルクがベースとなったそうですが
ユーロ安の元凶は、PIIGS 諸国の債務超過
デフォルト懸念が原因となっています
ただ、ユーロと日本円の最大の違いは、保有している海外資産です
よく日本の借金は数百兆とかいわれますが、あくまで
あれは国内の借金というわけです
実は、日本は世界最大規模の債権国です
ちなみに、債務国は、お金を借りている国
(ギリシャ、ポルトガルなど)
債権国はお金を貸している国です
もうちょっと噛み砕くと
債務国=ローンを組んだ人
債権国=銀行
というかんじです
以前、阪神大震災のときにも、同じように円高となりました
このときに1ドル79円となったのです
このときに行われたのが、今回と同じように協調介入でした
しかし、何度かの協調介入を行う必要がありました
また、協調介入をすると、これを絶好の売り場とみて
ヘッジファンドなどがショートを仕掛ける可能性があります
問題は、協調介入の規模です
前回1995年のときとは異なり、
世界的な不況の状況です
はたして、どこまで協調介入できるのかがポイントとなりそうです

日本国債の格下げ

今日の格付け発表で、日本国債の格付けが引き下げられ
結果として円売りになりました
さて、この格付けが原因で、日本円の売りが続くわけではありません
前回、日本の国債が格上げになったときに円買いは
続きませんでした
クロス円をみるときには
対ドルレートと組み合わせてみます
そろそろ危険なのがユーロドルではないかと思います
昨日はリスク嗜好により上昇したユーロドルですが
ロングポジションがかなりたまってきていると
思われます
あまりリスク嗜好がすぎると
今度の債権の償還のときに売りが殺到するリスクがあります
来週には雇用統計がありますので
今週は、日本国債の格下げがどのような値動きを
もたらすかという情報収集をするのがよいでしょう
市場は毎日開きますし、今後もFXや株などを
行うのであれば、どんな要因でどういう値動きをするかを
研究し、分析していくことは重要だと思います
今回、大きな損失を抱えていたとしても
この失敗から学習すれば、数年後には損失以上の利益をだすことも
不可能ではないでしょう
重要なのは、失敗しないことではなく
そこから学習することです
失敗が原因で破産しそうなときには
それは資金管理の問題になりますので
大きく狙って負けるとか、トレードの巻けパターンの分析をしたり
逆に勝っているときには
どんなトレードをしているのかを
分析すると、自分の欠点などを把握し、失敗する確率を減らせます

クリスマス休暇と閑散相場

日本より、海外のほうが、クリスマス商戦が
活発な気がします
次回の小売などの指標には、年間最大の売上が関係する
ことになります
もし、この結果が予想以上に悪い場合、
一気にリスク回避の流れになる可能性がありますので
用心しましょう
さて、12月はいつも閑散相場になります
以前聞いた話となりますが
ほとんどのファンド、金融関連で、すでに来年まで
在籍できる人たちは休暇となっているようです
逆に、数字を残さないと、来年はクビという人が
今の相場で頑張るようです
このため、メインプレーヤーはほとんどお休みとなり
これが閑散相場となる要因となります
こういう時期は、無理をしない程度に取引するほうが
無難です
いつもより、取引のロットを下げたり、あえて取引しないのも
ありです
このあたりで無理にポジションをつくり、つかえる資金を減らすより
来年の最初のイベントである雇用統計で頑張ったほうが
リスクは少ないと思います
最近は、中国の利上げ、原油高などもありますが
相場への影響は限定的です
むしろ。来年が勝負になるかもしれません
今年は、欧州で多くの債権が発行されました
入札がなんとか終わっていますが
これから返済が待っています
借り換え債でしのぐのか、それとも新に
国債を発行するのかはわかりませんが、この度に
問題は蒸し返しになります
クロス円はそれほど値動きはしませんが
ドルレートでは。豪ドルが最高値付近です
来年は決算期の3月による円高の可能性もあります
予想がはずれたときのためのストップを確実につけましょう

米国の格付けの見通し

米国の格付け機関ムーディーズが米国の
格付けに対してのコメントが原因となり、ドル売りになっているようです
要因は2つあり、米国のブッシュ政権時代の減税の延長
そして、今回オバマ大統領のかかげている保険に関するものが
要因となっているようです
ただ、減税は延長とはなっても、保険関連に関しては微妙な展開と
なりそうです
日本とは異なり、米国には社会保険はありません
そのため、自分で民間の保険会社に入るということになります
ただ、この時期に増税などすれば
間違いなく景気は悪化するので、増税はないと思われます
ちなみに、日本はバブル崩壊後
消費税を導入し、さらにその5年後に
消費税を引き上げました
この結果、さらに景気が悪化していきました
ちなみに、
アメリカは消費税は無く、州ごとに小売売上税と言うのを
導入しているようです
最近では消費税の議論がでていますが、
欧州では、消費税は一律にはなっていません
2004年のデータとなりますが
世界各国の消費税の税率一覧
という情報があります
みてみると、欧州では消費税が高くても、食料品などは
ゼロ、もしくは半分です

ちなみに、日本は一律です
金融関連の情報がWEB金融新聞に載っているので
見てみるととてもおもしろいですよ

雇用統計とシステムの安定性

本日も毎月恒例のビッグイベント
米国の雇用統計があります
毎回そうなのですが、雇用統計のときには
すさまじいくらいにほとんどのFX業者でスプレッドが開きます
また、固定スワップの会社であっても値動きがすさまじいため
リアルプライスでの注文が弾かれることがあります
また、イベントドリブンともいわれる状態になり
指標がまだでていないのに極端な上下を繰り替えしたりします
トレードの練習も兼ねて、雇用統計のときの状況を見ておくとよいと思われます
雇用統計もそうなのですが、経済指標は
数値そのものの良し悪しより、市場の期待値との差が
重要な要素となります
このため、雇用統計の数値がよくないから売り
とかではなく
前回と比べてどの程度悪化、改善したのか、
そして、数ヶ月の流れとして上向いているのか
それとも下向いているのか、が重要になります
低スプレッドの会社を使っていても
いざというときにシステムダウンでは
意味がありません
今後も根本的な解決策がでてこない限り
いずれ金融危機は再発します
LTCM破綻の日には、ドル円レートでさえ10円ほど下げました
イザというときに、システムダウンではストップロスを
設定しても無意味です
低スプレッドではなく、システムの安定性などを考慮して
取引するところを選んだ方がよいと思います

雇用統計とユーロの問題点

最近は、ユーロの下落が目立つようになりました
ドル円が少し上昇しているので、クロス円は
そこまで暴落とはいきませんが、
対ドルでのユーロの下げが大きいため、どうしても
クロス円はマイナスとなります
また、中国での利上げ観測により、
いままで好調に上昇してきた豪ドルも、かげりが見えるように
感じます
豪ドルは、中国向けの輸出が好調で、その上資源高等により
かなりの上昇となっています
金利のさらなる利上げ期待も織り込んでいると
思われますが
対ドルでの上昇が進み、一時期はパリティを越えたのですが
ここ最近は下落基調です
また、NZドルに関しては
かつてクロス円が暴落を開始したころ(2007年ごろ)の
水準までロングポジションが増大しています
さて、このような状況のなかで
週末にむけて金利発表、そして米国の雇用統計がでます
個人的には、このイベントが終わるまで
相場は様子見したい気分です
欧州の金融危機が収まる気配が見えず、
その上、対ドルのロングポジションの積み上がり状況をみると
とてもクロス円のロングはつくろうとは思えません
今回の雇用統計の結果が
ドル売りとなるのか、それともリスク回避でドル買いになるのか
そのめどがつかないためです
個人的な予測でいえば、ユーロは売りです
債権の問題が主な原因なのですが
以前、書いたように、国債の入札そのものは
ある程度の時期になるまでは
IMF、ECB。ほかのユーロ加盟国などからの資金援助などにより
なんだかんだと言っても無事に終わると思われます
問題は、償還することができるのか?ということです
借りた資金は当然、返済しなければなりません
もし、返済できないとなると、いままで入札、つまり
債権を購入したところが連鎖破綻する可能性がおきます
通常、日本もそうなのだと思われますが
借りた金は、何年かにわけて償還されます
そして、その資金は、借り換え債を発行するなどして
償還されたりします
これができるのかどうかが問題となります
いわば、今のユーロ内部では
多重債務者を抱えているような状況です
この状況で。破産しそうな人にさらに
立ち直るための資金を援助するためにまた
貸している、という状況です
問題は根深く、改善の兆しが見れないのに
さらに貸しているので、どこかで限界が訪れると
思っています
このときに、再び金融危機が起きるのでは?
では、その時にはどのような対策がとられるのか
そして、どのような市場の動きをするのか
こういった点を考慮しながら取引することが必要になると思われます
現在、金の価格が上昇していますが
サブプライムのときには、信用不安により借入れができなくなり
保有していた金を売却し、資金にしたため
金価格の下落がおこりました
ちなみに、金価格は、史上最高値付近にいます
個人的には買う気がおきません
投資の鉄則は、安く買って高く売る
もしくは
高く売って安く買い戻す
です
株は配当金というキャッシュを生みますが
金そのものでは売却しないと利益はありません
いざというときに金を、という言葉を聞きますが
適正な価格で売却できるルート、そして
そのレートを把握できないのならば、
結局は損をするのはないのでしょうか?

地政学リスクというもの

本日、北朝鮮から韓国への砲撃の報道により
ドル買い円売りとなりました
これはいわゆる地政学リスクというものです
リスクがあるために、そこの通過が売られるわけですが
以前にも北朝鮮から日本海あたりにミサイルが打ち出されたときに
同様に円安となりました
以前は、何か戦争などが起きる可能性があったときに
有事のドル買い
とも言われるドルが買われる現象がありましたが
2001 年の テロのとき以降は
どちらかというとドル売りになる傾向が強くなった気がします
地政学リスクには、地震、テロ、紛争など
その地域に関するリスクとも言えます
ただ、よほどのことがないかぎり、
トレンド変換にはなりにくいので、そういう要素もあるんだ
という認識ぐらいでいいと思います

ドル高とヘッジファンドの絡み

最近の話題は、アイルランドです
まぁこれは毎回のイベントのような雰囲気になってきたので
あまり気になりません
しいて言うなら、今後のユーロの動向は、ドイツとの
各国の金利差に注目といったところでしょうか
毎回、この金利差が拡大するごとにユーロが下落するので
(欧州金融危機の懸念で)
下げているときには手をださず、あがったところを戻り売りという状態です
さて、今回のお題のヘッジファンドとドルの絡みですが
この時期には、ヘッジファンドの決算があり、それが原因でレバトリエーション
となりやすくなっています
このため、ドル買いにつながりやすいため、
結果としてクロス円は下降しやすくなります
このため、ドル円のポジションよりも、値動きのあるクロス円の売買を主流にしています
あと、注目すべきものとして、IMMのポジション量です
カナダドル、NZドルのロングがかなり拡大しているようです
とくに、NZドルのロングの量が2007年の水準までいっています
スワップ金利に目を奪われず、為替の変動に目をむけましょう